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美術家の言葉 |
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■マグリットが追い求めたもの、あるいは離れられなかったこと…… 「私が体験し、記憶に留めている最初の感情は、神秘の感情である。ある日、私は自分が眠っている揺り籠のそばにあった箱を見ていて、その感情を覚えた。その箱は私が目にした最初の物であった。私にとってそれは、視覚世界の最初の現れである」 ※2 「世界の存在理由と同じ存在理由をもっていて、見るに値する唯一の絵画−−それが神秘だ」 ※3 「霊感を受けた状態になると、思考は陳腐であることをやめ、特別になり、常軌を逸し、すばらしいものになる。思考は、世界が差し出してくれるものとの類似を備えつつ、そして思考が受け取るものの神秘を喚起しつつ、世界と似る。神秘は不変である。それは素朴な解釈や、訳知りの解釈とは絶対に無縁だ。神秘は喚起されるしかないものだ…」 ※6
■マグリットが、本流?のシュルレアリストら相いれなかった、その差異を表すものとして… 「夢は人が夢に授ける意味を有しないから私の絵は夢とは反対のものだ。私は明晰を保つなかでしか仕事ができない」 ※7 「偶然の磁場に運ばれ漂流することがないようにする」 ※10 「イメージはイメージでしかなく、象徴ではないし、技法とは型にはまったものである。絵画の神秘というものは存在せず、現実の神秘が存在するのであり、それを出来る限り正確に表すことが問題なのである」 (展覧会カタログ:「マグリット」 ブリュッセル王立美術館/パリ、ポンピドゥーセンター国立近代美術館、1978) ※14
■マグリットが絵画において表現しようとしたものとして… 「現実から借りた事物を演出して得られ、事物を借りた現実にごく当然の交換によって詩的な転倒の意味を与える、その詩的転倒の効果の体系的な探究」 ※9 「しかし、詩人たちは言葉を用いるわけですし、言葉は、不可視のもの、目に見えないものに属していると言えます。ところが、私は画家ですから、事物の外観、事物が語ることしか示すことはできないのです。でも、それらの明白な事物は、神秘なしに存在することはできません。私にとっては、リアリズムも問題なのです。現実が、私には最も重要なものと思われるからです。現実性、現実というものがです。しかし、現実は、直接に我々を取り巻いている日常のわかりやすいものとは違います。現実自体は、人がそれを感じ取るある瞬間にしか存在しないのではないでしょうか。そして、こうした現実を、私は自分の絵によって呼び起こそうとしたのです」 (マックス=ポル・フーシェによるマグリットとの対話、ORTF、1967年6月5日) ※15
■マグリットの作品が精密に描かれている理由ともいえるものとして… 「目に見える世界はそれ自体が、“神秘”を呼び起こす詩的言語を形成するのに十分に豊かであるから、諸々の事物を描くにはもはやそれらの外観上の細部にしかこだわらない」 ※16
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<マグリット関連の書籍>
言葉の流用・引用先文献 ※2 『岩波世界の巨匠 マグリット』 著:ユベール・アダッド 訳:山梨俊夫、長門佐季 発行:岩波書店 1996 p8 ※3 同上 p10 ※6 同上 p26※7 同上 p26 ※9 同上 p31※10 同上p35 ※14 「身体と表現 1920−1980 ポンビドゥーセンター所蔵作品から」 編集:東京国立近代美術館、市川政憲、千葉成夫、中村和雄 発行:NHK、NHKプロモーション 1996 p108 ※15 同上 p108 ※16 「メルツバッハー・コレクション展」 監修:千足伸行 発行:東京新聞 2001 p167
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