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 自身のアートについての考え、制作態度を考察できる発言として…

「20世紀のアートは難解になりすぎて一般人を締め出してしまった。我々のアートは知識の壁を乗り越えて、多くの人々の生き方(life)に語りかけるのだ」 Gilbert and George "What Our Art Mean",Gilbert & George/The Complete Pictures 1971-1985,Thames and Hudson,Ltd.,London,1986,p.Z.※1

「僕たちは、美なるものと豪奢なる幸福と新たな悦びの愉楽と子供たちの笑い声と色彩の調べの甘い喜びと形態の甘美からなる世界と、より新しくより良き世界の感性と意味からなる世界と、胸の張り裂けんばかりの悲嘆という妙味なる災禍や、へどが出るほど嫌で嫌でたまらないこの世界の完璧からなるひとつの世界、そして全世界が美の殿堂となることを、夢見ることにした」 『スタジオ・インターナショナル』誌1970年5月号掲載の《雑誌・彫刻》より ※2

 

自身の主題についての考えを述べるものとして…

「つまり僕らはネタを求めて世界中を旅行しようとは思わない。なぜかというと、街角、教会、空、警官、雨にうたれた歩道などを君たちが見たときに感じる恐れや望みを主題としているからだ。別にどこかに行かなくとも、ドアを開ければ主題に出会うことができるというわけさ」 Interview by Martin Gayford,p.89 ※3

「我々が信じるものは、芸術とその美しさ、そして自らのために発言すべき何かをもった奇人変人である芸術家の人生である。   我々が支持するものは、勝利、親切、誠実の愛を伴った伝統的な価値観である。   我々が魅惑されるものは、我らの世界の社会構造の見事なまでの出来の良さであり、我々が賞賛するものは、究極の形および芸術の意味としての人間の高潔さである。美こそ我らの芸術なり」 我らは信じる 1978年

 

自作に“男性”しか登場しない理由について…

「僕たちの作品は一種の視覚的な手紙なのです。手紙はつねに一人称で書かれる。あなたが女性として手紙を書くように、僕たちは男性として手紙を書いているのです」 

住倉良樹 「人間彫刻・年代記(ザ・クロニカル・スカルプチャー) ギルバート&ジョージ物語」 『Gilbert and George  ART for ALL 1971-1996(現代イギリス美術界の異才』展覧会カタログ 発行:セゾン美術館 1997 p.168

 

自作の意義について、メッセージについて述べるものとして…

「それは現実を反映したものではなく、ありうる未来像であり、私たちの提議なのだ」 住倉良樹 「人間彫刻・年代記(ザ・クロニカル・スカルプチャー) ギルバート&ジョージ物語」 『Gilbert and George  ART for ALL 1971-1996(現代イギリス美術界の異才』展覧会カタログ 発行:セゾン美術館 1997 p.169

「親から教え込まれた道徳観や、社会から強制されるすべてのタブーから自由であることが、私たちの芸術であり、万人に望みたいことなのです」(ギルバート)

「それが簡単ではないことは承知しています。それでも、私たちは正しく、好ましい方法で、誰からも受け入れられたいと思っているのです。私たちの考える芸術とは、私たちの作品とそれを見る人々のあいだで培われる友情のことなのですから」(ジョージ) 住倉良樹 「人間彫刻・年代記(ザ・クロニカル・スカルプチャー) ギルバート&ジョージ物語」 『Gilbert and George  ART for ALL 1971-1996(現代イギリス美術界の異才』展覧会カタログ 発行:セゾン美術館 1997 p.175

 

タブーに挑戦したともいえる《裸体・人糞・作品》について…

「うんこしない人なんていないでしょ」

「誰もが母親の胎内から出てきたときは裸でした。裸で生まれ、裸で死んでいく。神なきこの世界において、人間は身体だけがすべてです。それは、はかなく脆い。この糞ったれな世界に生きる人類とは、実に糞みたいにたれ流されていくものなのです」 住倉良樹 「人間彫刻・年代記(ザ・クロニカル・スカルプチャー) ギルバート&ジョージ物語」 『Gilbert and George  ART for ALL 1971-1996(現代イギリス美術界の異才』展覧会カタログ 発行:セゾン美術館 1997 p.174

 

 


 

 

  

 

 

 

 

 

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美術家の言葉の引用・流用先の原典

※1,3 野々村文宏 「ギルバート&ジョージは90年代アートの父か?」 『Gilbert and George  ART for ALL 1971-1996(現代イギリス美術界の異才』展覧会カタログ 発行:セゾン美術館 1997

※2 住倉良樹 「人間彫刻・年代記(ザ・クロニカル・スカルプチャー) ギルバート&ジョージ物語」 『Gilbert and George  ART for ALL 1971-1996(現代イギリス美術界の異才』展覧会カタログ 発行:セゾン美術館 1997