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 遠近法のなかでも、最も馴染みがあり、基本となる技法ですね。

 視線の方向と同一方向の線は、視線の中心になる一点(専門的には消失点/VPと表記)に向かって収束することが基本です。たとえば、参考図版(写真)をみてください。対象は消失点に向かって収束されています。

  この技法は皆さんも無意識のうちに使用しているのでは?

 葛飾北斎も、この一点透視法の考え方を解説する図版を残しています。当然、一点透視法を用いた作品もあります。

  もっと左右に広い視野(パノラマ的なもの/視野60°以上)を得ようとするならば、曲線遠近法が用いられます。


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 ●ユトリロと一点透視法

 エコール・ド・パリ時代の画家ユトリロは、一点透視法の“王様”ではないか、と思えるほど、街の風景を道の中央から見た構図で描いています。

 しかし、ユトリロの一点透視法は、微妙に消失点がズレかげんだったりします。

 そのために、ちょっと座りが悪かったり、落ち着かなかったりして、不安な感じを起こすところが、描き方と画題にマッチして、彼独特の味を引き起こしていたりするから、これがまた不思議ですね。そこまで意図したんでしょうかね?

 

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