美術家の言葉red05_next.gifアンフォルメル>ピエール・スーラージュ


  

  

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絵画の制作技法・構造と効果 目次

 

幅広の筆致、限られた色彩によって作品を構成したスーラージュ。スーラージュがそうした手法を使用した意図(自身が考える)を示すものとして…

 「手段が限定されればされるほど、表現はより強くなる」 ※3

 

“身振りの絵画”とも称されるスーラージュ作品。そうした抽象作品を制作することの意味のひとつとして…

 「芸術は、常に世界の人間化なのであり、キャンバスの上に、世界のイメージ(そのイメージのひとつ)が欠如しているから、世界が不在だと考えてはならないだろう。

 具象的絵画が、世界のひとつひとつの事項との関係を導き入れるものだとすれば、具象的でない絵画は、全体と全体との関係を導き入れる。画家にとって同様に鑑賞者にとっても、世界は見られるのではなく体験されるのである。世界は、彼らの経験のなかに移されるのだ。こうした経験自体は、キャンバスの上にその経験によって、生み出され壊される意味作用を通じて受け取られる。したがって、再現することを自らに禁じる絵画は、世界にとりまかれており、世界にその意味を負っているのだ」 (ピエール・スーラージュ 「1960―1972年、フランス現代美術の12年」展カタログ、パリ、グラン・パレ、1972年) ※1

 

 そのほとんどが黒色で構成されるスーラージュの作品。その黒色が現しているものの解説として(黒色はパレットナイフでマチエールを削りとられている)…

 「それぞれの価値をもち、黒というマティエールによって反射する光を生み出す」 「絵画を構成するのは黒い色ではなく、光だ」※2

 

スーラージュが作品制作において、注意していたことのひとつとして…

 「この帯状絵画独立した4枚のパネルから成り、それぞれ異なる視線を導き出すと同時に、別々の水平方向の読み取りを連結させ、全体を見渡すことのできる視線をも導きだす」 ※4

 「空間的な関係におけるリズム」 ※5

 

■スーラージュにとって作品の「構成」とは何か?を現すひとつのものとして…

 「構成とは発見したフォルムの新たな組み合わせ」 ※6

 


 

  

 

 

 

green07_next.gif スーラージュの「美術家DATA」

 

 

美術家の言葉の引用先、流用先

 ※1「身体と表現 1920−1980 ポンビドゥーセンター所蔵作品から」 編集:東京国立近代美術館、市川政憲、千葉成夫、中村和雄 発行:NHK、NHKプロモーション 1996 p172

※2,4『ポンピドー・コレクション展』カタログ 編集:発行:東京都現代美術館、朝日新聞社、テレビ朝日 1997 p119

※5 同上p118

※3 「現代美術の歴史」 発行:美術出版社 p417

※6 「現代版画世界の100人 カタログ・レゾネ全ガイド」発行:栄光 1996 p260