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美術家の言葉 |
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■ピサロが印象派の画家であったことを的確に示す、ピサロが魅了された主題について語ったものの幾つか… 「テーマは、ブールス広場近くの橋で、雨の効果を伴い、行き交う人々の群れ、船からでる煙、クレーンのある波止場、前景の労働者たち、これら全てが雨の中でキラキラ輝く灰色の中にある」 「私の橋は濡れた効果によって完成されていて、とても面白いと私は考えている。私はルーアン港の活気にあふれたにぎわいを表現したいと思ったのだ」(自作『ルーアンのボワルデュー橋、雨模様』について、息子リュシアン・ピサロ宛の手紙(1896年)のなかで…) ※2 「私はオペラ大通りとパレ・ロワイヤル広場の一角をすばらしく眺望できるルーヴルの大きなホテルの部屋を見つけたことをお前に知らせることを忘れていた……。私は、汚いと習慣のように言われているが、これほど銀色に輝いて、光に満ちて生き生きとしたパリの通りを描く試みができることを喜んでいる。それはまったく大通りとは別物だ。まさしく現代のものである」(Emile Zola ,Le ventre de Paris,1873:edition integrale, Gallomard,Paris,1960,p.621 sq) ※1
■ピサロ作品の主題をもある意味で言い表すものとして… 「人はどんなに些細なものでも美しい作品を作ることができる。あまりに美しすぎるモチーフは大げさな誇張でかえって緊張させる。ちょうどスイスを考えてみるがいい……。幸せな人とは他人には見えない控え目な美しさを見ることのできる人である。どんなものでも美しいのだ。問題はいかにそれを受けるかを知ることにかかっている」(ピサロ展カタログ no.956) ※4
■ピサロが絵画制作において最も注意を払い、腐心していたことを示すものとして… 「私は色のことしかわからない。私が絵を描き始める時、まず第一に描きとめようとするのは調和である。空と大地の間には、必ずある関係がある。それは調和の関係だけであるといってよく、そこに絵の大きな困難が横たわっている。私の、また私の絵において関心をなくしているものは、絵の側面的な部分、すなわち線である。解決さるべき大きな問題は、たとえどんな些細な部分でも全体の調和に対しては、すべてを従属させて扱うということである」 (ピサロ展カタログ No.1037) ※5
■ピサロの作品制作の手順を表わすものとして… 「モチーフはデッサンの場合より形姿と色に重点がおかれるべきだ。フォルムを強調する必要はない。強調しなくてもできる。明確なデッサンはかえって全体の印象を干からびさせる。それはすべての感覚を破壊する。対象の輪郭を強調しすぎないように。それが絵画の正しい描き方であり、色の使い方である。 もっとも大切なことは輪郭を描くことではなく、対象の内にあるものを描くことである。部分的に描かず、到るところ調子を整えながら一度にすべてのものを描くことである。眼を特別な点に固定しないで、あらゆるものに向けるべきである。同時に周囲に映る色を観察しながら。すべてのものを同じやり方で進めなさい。何回も筆を使って君の知覚したものを直ぐ描きとめなさい。定石や原則にとらわれないで、君が観察し感ずるものを描きなさい」 (ピサロ展カタログ No.1000) ※6
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カミーユ・ピサロのファンであり、独立コーナーを持つのはどんちゃんの知的娯楽のススメ
美術家の言葉の流用先、引用先 ※1 「オルセー美術館展 モデルニテ――パリ近代の誕生」 編集:高橋明也、日本経済新聞社 発行:日本経済新聞社 1996 p99 ※2〜3 「ピサロ展カタログ」 監修:池上忠治 発行:アート・ライフ 作品解説より クリストファー・ロイド、バーバラ・S・シャピロ ※4 「PISSARRO(日本語版)」 解説:John Rewald 訳:平沢悦郎 発行:美術出版社 1968 p142 ※5 同上p152 ※6 同上p148
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