美術家の言葉 red05_next.gif20世紀中期具象系>ジョージア・オキーフ


  

  

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オキーフが、クローズ・アップした巨大な花の作品を描いた理由の一つとして…

「誰もが皆、花――花という概念――と多くの繋がりをもっている………それで私は自分にいいきかせたのです――私は自分が見る者をそのまま描こう――花が私にとって意味することを、しかし私はそれをうんと大きく描こう、すると彼らは驚いて、それを見るために時間をさくだろう――私は忙しいニューヨーカーたちにでさえ時間をとらせて、私が花に見ているものを見せるのだ」 (1939年展覧会の序文)※3

 

オキーフが制作において注意していたこととして…

「私が見ているものについて私自身が感じていることと同じものを創造――コピーするのではなく――すること」 ※4

 「リアリズムほどリアルでないものはない。(中略)選択、除去および強調によってのみ、我々は物事の真のリアルな意味に到達できるのだ」 ※8

 

オキーフにとって“形態(フォルム)”はどのような意味を持つのかを現わすものとして…

 「本物の生きた形とは、思い切って未知なるものへ入り、生き生きしたものを創りだそうとする個人の努力の自然な結果であると、私は感じています。そこでは個人が何かを経験し、理解しないにしても何かを感じ、その経験から未知なるものをしりたいという思いがわいてくるのです。未知なるものとは、つまりその人にとって大変重要な意味をもつので記録に残したい、感じてはいるがはっきりと理解できない何かを明らかにしたいというものなのです」 ※9

 

オキーフが作品に動物の骨を取り入れた理由と、そこで彼女が“見ていた”ものとして…

「不思議なことに私にとってそれらは、そこいらを歩き回っている動物たちより、もっと生きた存在なのです――毛、眼、その他、諸々のものを備え、尻尾をピクピク動かしているような。骨たちは、広い空っぽの、捉えようのない砂漠で、強烈に生きている何物かの中心に鋭く切り込んでいくように思えるのです」 ※6

 「骨盤を描き始めたとき、私は骨の穴に一番興味があったのです。その穴を通して見たもの、とりわけ自分の生きている世界で地面よりも空の方が広いことを感じたいときにするように、空に向かって太陽にその骨をかざした隙間から見える青に。骨たちは、人類が滅亡してからも今と変わらずそこに存在する青、そのような青を背にするときが一番すばらしいのです」 ※10

 

人生の大半は、アート界とほとんど隔絶して過しながら、それでも絵画作品を描き続けた理由ともいうべきもの…

 「ひとが働くのは、おそらく、それがそのひとにとって、最も興味深いことだからでしょう。実際に働く日は、ですから、最高の日です。他の日には、生きていくためにはどうしてもしなければならないと自分が考える、他のさまざまな用事を大急ぎですまそうとします。たとえば、庭に種や苗を植えたり、屋根を修理したり、犬を獣医に連れて行ったり、友人と一緒に一日を過したり…しかしこれらのことはみな、早く絵に戻りたいために、一種の苛立ちを覚えながら、大急ぎでするのです。

 なぜなら、絵を描くことがいちばん重要なことだからです−−どうやら他のさまざまなことをするのも、実はそのためだからです。それがなぜそうなのかは、私にはわかりません。それを説明する理屈など私にはないのです。絵は、人生をつくっているすべてのことをするすべての理由を貫いている一本の糸のようなものです」 ※2

 

 


 

  

 

 

 

 

green07_next.gif オキーフの「美術家DATA」

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※2 『ジョージア・オキーフ 人生と作品』...  著:チャールズ・C・エルドリッジ 訳:道下匡子 発行:河出書房新社 1993 p59-60

※3 同上 p82-83 同上※4 p107 ※6 p121

※8 『ジョージア・オキーフニューベーシック・シリーズ 』 著:ブリッタ・ベンケ 発行:タッシェン・ジャパン 2002 p38

※9 同上 p70 ※ 10 同上 p73