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美術家の言葉 |
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■キーファーが母国・ドイツが背負う重い歴史(ナチスのファシズム)を主題とする作品群を制作したことの意義について…(日本もドイツ、イタリアとともにファシズムの悪の枢軸国と世界から称された歴史を背負っているわけで…) 「初期の絵では、自分自身に問いを投げかけるつもりだった。自分はファシストなのか? と。とても重要なことだ。おいそれとは答えられないよ。権威、競争、優越性…これはほかの人同様、自分自身の一面でもある。正しい道を選ばなければならない。が、自らをひとつの局面で規定するのは単純すぎる。自分としてはまず経験、つぎに答えを描きたかった」 ※1 「私の思考は垂直的で、そのうちのひとつのレヴェルがファシズムだった。でも、私はすべてのレヴェルをみているつもりだ。自分の絵のなかで物語を語るけれども、それは物語の背後になにがあるかを示すためだ。私はひとつの穴を掘ってそこを通り抜ける」 ※6 「建物をつくった人間とその建物を人々に見せようとする人物を混同するのは誤りだ。そんなことをすれば、重要な事件を伝えようとする使者を殺す羽目になる」 ※4
■遠近法を使用した具象絵画を描く理由、狙った効果として… 「花が蜜蜂を誘うように、見るものを引き込むために遠近法を利用する。そして絵を見る人にはそこを通り抜けて、いってみれば沈殿物をくぐり抜けて本質にたどりついてほしいと思っている」 ※2
■キーファー自身が到達したいと考えている絵画、そして自作の解説ともなるものとして… 「私のアイドルは誰かといえば、それはシェイクスピアだ。シェイクスピアには血と食い物と心が満ち溢れている。あれだけの豊かさをもった作品を創りたいと私は願っている」※5 「世界のあちこちに普遍的なものが見だせる。集められたオシリスの部分が新しいエネルギーを生み出したように、神話は生きているんだ。核融合も同じプロセスをたどる。だから、私も、過去に見失なわれたけれどもいまだに今日ここに変形として存在するものを提示してみたい」 ※7
■キーファーが“本”の作品を制作したことの、ひとつの意味をあらわすものとして… 「絵画はひとつのまぼろしのようで、一目でみてとれる。しかし、写真の本は、映画のようにつぎつぎと展開してゆく。本には時間のファクターがある」 ※3
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<アンゼルム・キーファー関連の書籍>
美術家の言葉の引用先、流用先文献 画像や本文のコメント ※1 「記憶への呼び声」 著:スティーブン・ヘンリー・マドフ 訳:栗野康和 『美術手帖 1989年4月号 特集 アンゼルム・キーファー』 発行:美術出版社 ※2,4,6 同上 p44 ※3 同上 p46 ※7 同上48 5 「アンゼルム・キーファー 悪意と希望の最大公約数」、『現代美術 ウォーホル以後』 発行:美術出版社 1990 p52 |
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