美術家の言葉 red05_next.gif ダダ>アレクサンダー・カルダー


  

  

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カルダーに制作に対する基本姿勢・考え方…

「芸術家は素材に対し、多大な敬意をはらい、作品に取りかかるべきであると感じている。…場所や環境にとらわれず彫刻家は入手しやすいものを素材として用いてきた。…彼らの知識や創造性は労働の結果に重きをおくものであった。…なじみのないものや未知のものに挑戦する簡単な準備と冒険心。…作品を作るものはフォルム、色彩、サイズ、重さ、動きの不均衡であり、それさえ理解できれば、作品を制作する上で考えるべきことはほとんどない。

 …対称性や整合性は作品を作りはしない。それは芸術家が実際にコントロールする規則性に対する明らかな偶然性であり、そしてそれによって芸術家は実際に作品を制作したり、台無しにするのだ」 Calder in 17 Mobiles by Alexander Calder,Addison Gallery of American Art,Andover,Massachusetts,1943,p,6 ※1

 

 カルダーが魅了されていたもの…

「作品のお手本として宇宙の体系に常に心を奪われていた。…宙に浮かぶ天体に魅了されて、私は最初のモビールを制作した」 Calder in Dorothy Grafly,"Alexander Calder: Creator of Moving Forms in Space". American Artist,15 no.8(October 1951),p.37 ※4

「自然を見て、そして自然を手本にしてみよう。…私にとって、全ての基になっているのは宇宙だ。宇宙で最も単純な形は球体と円だ。これを円盤を使って表現し、様々に変化させる。(中略) 私の作品においては、三角形でさえ球体であり、それも様々な形をした球なのである」 Calder in Kuh,p.39  ※8

「何かで支えられることなく、宙に浮かんでいる作品のイメージがあった。物体を支える手段として、とても長い糸か柱から伸びた長い腕を使うことが、重力から自由になるのに最も近いように思える。…したがって私の作り出すものは、頭の中で思い描いているものとは正確には同じではない。たとえば、スケッチ類のように、そのアイデアに最も近い人工物なのだ」 Calder in "What Abstract Art Mean to Me",P.8 ※5

 

カルダーが自身の代名詞といえる《モビール》シリーズに込めたもの…

「絵画や彫刻では、動きの感覚というものが長い間、構成上最も重要だと考えられてきた。…マルセル・デュシャンの《階段を下りる裸体》は、動きに対する欲求の産物であるとともに、そこで再現的なフォルムが排除されている。そうすることで、何かの理念的なものを暗示するという表現を避けているのである

なぜなら、それがここで最も重要な主題である動きの感覚の実現を妨げるかもしれないからである。…だったら、実際に作品が動いてもいいではないか。単純な一方向への動きや回転運動だけではなく、様々な形状やスピード、振幅などで組み立てられるいくつかの動きも、合成された総体を生み出す。ちょうど色や形を構成するように、動きも見合わせることができる」 Calder in Modern Painting and Sculpture.The Berkshire Museum,Pittsfield,1933,pp.2-3 ※6

 

<スタビル>シリーズをより深く鑑賞するための方法として…

「モビールはそれ自体が実際に動きを伴うが、スタビルは動きを暗示するという昔ながらの絵画の考え方に立ち返ったものである。従って、モビールが人々の前でダンスを踊るとすれば、スタビルの場合は、その周りを歩いたり、通り抜けたりする必要がある。…私が作るスタビルは、人が通り抜けることができるようになっている」 Calder in Kuh,p.42 ※7

 


 

 

 

  

 

 

 

 

 green07_next.gif カルダーの「美術家DATA」

 アレクサンダー・カルダー関連の書籍

 

 

美術家の言葉の引用先、流用先文献 

※1 リチャード・D・マーシャル 「アレクサンダー・カルダー その動きと色彩」

※4〜8 「アレクサンダー・カルダー展」 監修:リチャード.D.マーシャル 深谷克典  発行:社団法人国際芸術文化振興会 2000 作品解説の中から