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美術家の言葉 |
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■どのようなことを考えて制作しているか、またその意義について… 「私が自分に、あるいはみんなに教えたいことは、何をやるにも、どんなやり方でもあるということです。何かひとつのやり方ではなくて、アートを作るのにも、いくらでも方法はあります。どんな人生でも自分のやり方でおくることができます。(中略) 私はひとつのスタイルのために戦っているのではなくて、すべての可能性を求めて戦っているのです」 ※1 「自分自身の外の世界から、内の世界から学んだことをどういうふうにあらわすか、そのためのシンボルを選び、インフォメーションを選び、それがほかの人びとにとってもよい手助けとなることを望んでいます。私のもっている希望や不安などはみんなと同じものだから、それがうまくあらわせた場合には、それは私のものであると同時にみんなのものをもあらわしているということになります」 ※2
■作品に番号をふり続けるカウンティングの意味について… 「カウンティングは、自分が必要としていることをあらわすためのメタファーなんです。カウンティングというのは、自分のトータル・ビーイングのあらわれであるけれども、それが全部ではありません。一方には自分はマジックとか夢とか直感とかの部分ももっているし、そのもう一方の自分のオーダーに対するニーズが、カウンティングという形であらわれているわけです」 ※3
■メッセージ色の強い作品をつくることに対する、ボロフスキー自身のこだわりを表すものとして… 「私は作品を展示することをひとつのアクション、つまりは直接行動だと考えています。自分の作品を人に見せることによって見た人がその問題に興味をもつというか、自ずとかかわってくるわけですから。ひとりの人間がかかえている問題というのは結局そのほかの人間にもつながるでしょう。だから私がこれを問題にしているということは、みんなの問題にもなるでしょう。 それから、さきほども言ったように、展覧会そのものはすべて自画像にも似た自己のあらわれだと私は考えていますから、そういう展覧会がもつ悲しい現実に動かされて、逆に私のほうが不安な気持ちにさせられるという側面もあります。 私にとっては考えることがすなわちアクションなんです。自分の思考と思想を展覧会という形であらわすことによって、人の思考を刺激して、それぞれが解決するように動かすことができる、導くことができる、それがアクションなんだと思います」 ※4
■ボロフスキーのインススタレーションの中心でもある“ウォール・ペインティング”について…(描いたものは、その期間をすぎると消してしまう) 「人間のいちばん古い形のアート、洞窟画にもつながるものとして私はウォール・ペインティングをやっているんです。壁に向かって制作するという意味があるからやっているんです。それで、ヴィデオといういちばん新しい形と、洞窟画につながるウォール・ペインティングという一番古いものを一緒に置いています。 (中略) 壁に描くという行為は、人間の本性や原初性のようなものをあらわすでしょう」 「今回のウォール・ペインティングは二ヶ月たって会期が終わると白く塗られてしまう。だけど、一層のペンキを塗った下にそれが確実にあることは変わらず、私がこの美術館のこの展覧会に注いだエナジーはそこに残るということです」 ※5 (■ウォール・ペインティングを始めた契機について…) 「アトリエのウォール・ペインティングは個人的なゲルニカであった。すなわち、多くの不安やイメージを個人的に浄化してしまうことのように思えたのだ。その絵は公的なプロテストというよりはむしろ個人的なプロテストだった」 Richard Marshall "Jonathan Borofsky's Installations:All is One",Jonathan Borofsky,Harry N.Abrams,Inc,New York,1984 p109 ※7
■自作の『分子人間』についての解説として… 「モルキュールマン(分子人間)もそうです。本来、通り抜けることができないところに穴をあける。モルキュール、分子から成り立っている私たちの身体というのは何かを通したり、向う側を透かして見せたりはしないでしょう。だけど、人間をつくっている分子構造や細胞組織というものは本来は見えない部分で風通しよいのだということを、この作品はあらわしているわけです」 ※6
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<ジョナン・ボロフスキー関連の書籍>
言葉の流用・引用先文献 ※1〜6 如月小春によるインタビュー「演劇的空間と七桁の分身たち ボロフスキーとぺチャクチャ」『美術手帖 特集T ボロフスキー』1987年7月号 発行:美術出版社 ※7 塩田純一 「ボロフスキー あるいはヒューマニストの夢」 『美術手帖 特集T ボロフスキー』1987年7月号 発行:美術出版社
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