|
|||||||
美術家の言葉 |
|
|
|||||
■ビアズリーが影響を受けたもののひとつとして… 「去年の夏、僕はドローイングとコンポジションのまったく新しい方法を独力で編み出したよ。ちょっとばかし日本的なやつだが、でもまったくのジャポネスクではないんだ。言葉では説明しにくいけどね。主題は正気の沙汰とは思えない、少しばかりいかがわしいものさ。奇妙な両性具有者がピエロの衣裳や現代の服装で歩き廻っているんだ。ぼくが創作した、全く新しい世界だよ。これをパリに持っていって、ピュヴィス・ドゥ・シャヴァンヌに絶賛された」 (友人に宛てた手紙の中で) ※1
■ビアズリーが魅せられていたことのひとつとして… 「ぼくは生まれてからずっと霊魂の世界に魅せられてきたのです――子供の時にマントルピースの上に血を流したキリストの幻影を見ているのですよ。でも、ほかにもやりたいことが山ほどあるのに仕事に精出すことも、結局は、宗教みたいなものですよ」 季刊誌『サヴォイ』の編集者たちとの会食のあと、出版元のスミザーズの家に集まったときの発言 『オーブリー・ビアズリー 世紀末、異端の画家』 編著:河村錠一郎 発行:河出書房新社 1998 p117
■ビアズリーが自分の作品にどのような価値を与えていたかのひとつを示すものとして… 「僕は装飾的な芸術が大好きなのです」「僕は、どこへ行っても必ず、あるちょっとした装飾の着想を得て来るんです。事実、僕の絵に描かれているものから、僕がどこでその着想を得たか、誰でもいつでも推測できると思いますよ。しかし、ひとつの時代のリアリズムは、次の時代には装飾的芸術となるということに気付いたことはありませんか?」 ※4 「『ベル・メル・バジュット』に僕が毎週載せる作品は、いささかみんなをびっくりさせている……そういったことでは僕はもう古い連中を遥かに抜いてしまっているのだ」 ※5
■自身の技法のひとつについて… 「春になってまた仕事に取りかかりましたが、ドローイングのまったく新しい方法を編み出しました。ファンタスティックな影像(インプレッション)を「黒いしみ(ブラック・プロット)」の小片パッチと合わせてこのうえない細い輪郭線を描くのです」 (1892年末 グラマー・スクール時代の恩師宛の手紙の中で) ※3
|
|
<ビアズリー関連の書籍>
※1〜3 『オーブリー・ビアズリー 世紀末、異端の画家』 編著:河村錠一郎 発行:河出書房新社 1998 ※4 『ビアズリー伝』 著:S・ワイントラウブ 訳:高儀迫 発行:中公文庫 1989 p364 ※5 同上 p90 |
|||||