|
|||||||||
Jeff Wall |
|
ジェフ・ウォール |
|
|
|||||
|
経歴 1946 カナダのバンクーバに生まれる。ブリテッシュ・コロンビア大学で学ぶ 1970 NY近代美術館での「Information」に出品 《景観の手引き》を制作。車のフロント・ガラス越しに見える殺伐とした風景(人の姿はどこにも見当たらない)を、車の一部が入り込むように構成(鏡に映る同様な風景を撮影することも)。テキストとともに展示 そこには、車の一部を入れることによる移動者(訪問者、よそ者)としての、風景に対する馴染みのなさが際立つ(見る者に同じ追体験をも可能にさせる) その後、73年までロンドンのコートールド美術研究所の博士課程で研究をし、その後、美術史の教鞭をとる 1978 バンクーバで初めての個展。透過光による大型トランスペアレンシーをインスタレーション仕立て(作品自体がライトボックスとなり、背後より蛍光灯の照明で写真が浮き上がる、透明フィルム)で展示する ドラクロワの《サルダナパールの死》を参照した《破壊された部屋》を展示。暴力的な惨事の後の女性の部屋をセットで作り上げたものを撮影。作品サイズは159×234cmと大型 以後、同様の手法を使用 1979 映画を見ている観客の表情を並べた《Movie Audience》を制作 1984 ロンドンのインスティチュート・オブ・コンテンポラリーで個展 NYのニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートでの「Difference」展に出品 1986 高台で不自然に組み上げられた切り株にすわって考えるポーズをとる人物と遠近法が崩れる構図の《考える人》を制作 1987 ブリティッシュ・コロンビア大学ファイン・アートで教鞭をとりはじめる ポンピドゥー・センターの企画展に出品 1988 日常生活の恋愛の果てにある一場面をテーマにした《嘆願》《不和》を制作 1989 山の中のほの暗い水路の穴の前に(不思議の国のアリスのような)少女を配した《放水路》を制作 シナリオと俳優を雇い演出して撮影などを行った作品《Outburst》を制作 子ども時代の通過儀礼のひとつ?でもある、仲間間のいざこざ(仲間はずれやイジメ)の場面を構成した《犠牲》を制作 ケルンのヨーネン&シェットレ画廊とNYのメリアン・グッドマン画廊で個展 1989−90 マリアン・グッドマン画廊でダン・グラハムと共演のインスタレーション《子どものパヴィリオン》を発表 1991 マネ作《フォーリー・ベルジェールのバー》を参照したともいわれる《女性たちのための写真》。 鏡に映っている女性モデルはもちろんのこと、その鏡を見ている作者、そして正面にはこの写真を撮影したカメラ機材やスタジオが鮮明に映し出されている鏡を撮影したもの 1992 国立図書館?の踊り場に、巨大な老婆の裸体を出現させた《巨人》や《戦死した部隊の語らい》などを制作 ブリュッセルで個展 1993 葛飾北斎の作品のひとつ(「富嶽三十六景・駿州江尻」)の構成要素を取り入れた(突風に舞う紙とその風に翻弄される人々)《一陣の風(北斎にならって)》を制作 50点のコラージュをデジタル処理で繋ぎ目を無くして構成したもの 1994 ロンドンのヘイワード・ギャラリーでの「The Epic and the Everyday : Contemporary Photographic Art」展に出品 1995 ロンドンのホワイトチャペル・アート・ギャラリーで個展 NYのホイットニー・バイエニアルに選出され出品 1996 90年代作品を中心とした個展が、パリ、ロンドンなどを巡回 1997 ワシントンDCのハーシュホン美術館、ロサンジェルス現代美術館などで巡回の回顧展。 水戸芸術館現代美術ギャラリーにも「ジェフ・ウォール」展として巡回 カッセルのドクメンタ10に参加。モノクローム作品を出品。また、地下道に1984年作の《ミルク》を 2001 1978年以降の代表的な作品を収録した写真集「フィギュアーズ&プレイスズ」が刊行される 2003 八ッセル・ブラッド賞を受賞。受賞を機に写真集「ジェフ・ウォール・フォトグラフ」が刊行される
|
|
※ 国内での作品所蔵先は(私には)確認できておりません
|
|
より理解のために <ジェフ・ウォール関連の書籍>
参考文献 森岡祥倫 「写真的リアリズムと絵画的タイポロジーの相克」 『美術手帖1995年1月号 特集:90年代の海外注目アーティスト』 発行:美術出版社 『現代美術』 著:クラウス・ホネフ 発行:ベネディクト・タッシェン出版 発行:1992 『美術手帖1991年9月号 特集:写真と美術のあたらしい関係』 発行:美術出版社 『THE NOW ART BOOK』 監修:ヴァルデマー・ヤヌシャック テキスト:セリア・リッテルトン企画編集:資生堂企業文化部ザ・ギンザアートスペース『ル・ミレニュム』編集部 平山景子、豊田佳子、深井さえ子 発行:光琳社出版 1996 『岩波 世界の美術 コンセプチュアル・アート』 著:トニー・ゴドフリー 訳:木幡和枝 発行:岩波書店 2001 「ジェフ・ウォール展」 水戸芸術館現代美術センター 1997 『美術手帖1997年9月号 特集:現代アートの祭典 国際美術展レポート97』 発行:美術出版社
|
|||||