Pablo Picasso


  

 パブロ・ピカソ


  

  

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美術家DATA キュビズム目次

美術家の言葉 目次

ism(美術運動)の証言 目次

絵画の制作技法・構造と効果 目次

経歴

 1881 スペイン南部マラガ生まれ。バルセロナに転居後、美術学校に入学。

1897 マドリードのサロンで入選

1900 パリを訪問。

1901-04 青の時代と呼ばれる時代。友人が自殺。パリとバルセロナを行き来する。グレコの影響を受ける

1904 パリのモンマルトルに住む。マックス・ジャコブや詩人のアポリルールらと交遊。バラ色の時代と呼ばれる時(ピンクやグレーの色調で道化師などを描く)

1907 アフリカ黒人彫刻に興味を持ち、形態の分析を探求。代表作のひとつ「アヴィ二ョンの娘たち」を制作。

1908〜 ジョルジュ・ブラックらとキュピズムに取り組む(通常、1907−11までを分析的キュビズム、1912-14までを総合的キュビズムの時代と呼ぶ)

1917 ジャン・コクトーらとローマ、ナポリなどを訪問。ローマでは『パラード』の衣裳や舞台装置、幕などのデザインを担当。キュピズムと並行して、古典主義的な婦人像なども描き始める。

1918 オルガと結婚

1925 シュルレアリスムに接近

1927〜マリー・テレーズと恋愛関係に。その後、モデルとして肖像画などを描く

1930 ボワジュールの城を購入し、彫刻やミノタウロスをテーマとした版画を制作

1935 妻オルガと別居。マリー・テレーズ出産

1936 スペイン市民戦争

1937 パリ万博スペイン館で「ゲルニカ」発表

1943 女流画家フランソワーズと出会う。3年後には一緒に生活を始める。

1949〜 フランソワーズ出産。4年後には別れる。

1954 ジャックリーヌと生活を始める。7年後に正式に結婚。

1962 ニューヨーク近代美術館で「ピカソ生誕80周年」展

1963 以前より知っていたクロムランク兄弟が、家の近くに工房を建て、それから版画制作に没頭する

1968 「347シリーズ」の版画制作

1970-71 「156シリーズ」の版画制作

1973 ムージャンで死去

 

  

 

<国内で見られる主な絵画・所蔵品>

●国立西洋美術館

制作年

アトリエのモデル

1965

男と女

1969

横たわる女

1960

●彫刻の森美術館ピカソ館

 

猫のいる静物

1962

青い帽子の女/パステル

1923-24

●ブリヂストン美術館

 

腕を組んですわるサルタンパンク

1923

生木と枯木のある風景

1919

女の顔

1923

茄子

1946

●横浜美術館

 

ひじかけ椅子で眠る女

1927

●川村記念美術館

 

酒場の前の男女/パステル

1900

肘掛け椅子にすわる女

1927

シルヴェット

1954

●埼玉県立近代美術館

 

静物

1944

●富山県立近代美術館

 

肘かけ椅子の女

1923

●笠間日動美術館

 

女の顔

1901

●池田20世紀美術館

 

王様のケーキ

1967

近衛兵と鳩

1968

●愛知県美術館

 

 青い肩掛けの女

1902

●メナード美術館

 

恋人たち/水彩

1903-04

オルガ・ピカソの像

1918

静物=ローソク・パレットと牡牛の頭

1938

コップと酒壺

1944

絵と横顔

1964

●三重県立美術館

 

ジプシーの女/パステル、油彩、紙

1900

●京都国立近代美術館

 

静物−パレット、燭台、ミノタウロスの頭部

1938

●国立国際美術館

 

道化役者と子供/グワッシュ、パステル

1905

ポスターのある風景

1912

肘掛け椅子に坐る裸婦

1964

●大原美術館

 

鳥籠

1925

●ひろしま美術館

 

女の半身像(フェルナンド)

1909

酒場の二人の女

1902

仔羊を連れたポール、画家の息子、二歳

1923

カンカン/パステル

1920

四人の水浴する女

1920

子供を抱く女

1921

手を組む女

1959

女性の半身像(胸出す女)

1970

●徳島県立近代美術館

 

ドラ・マールの肖像

1937

赤い枕で眠る女

1932

●山形美術館

 

マリーテレーズの肖像

1937

青い背景の婦人像

1963

帽子を被った婦人

1939

剣を持つ男

1969

  <国内で見られる主な版画・所蔵品>

●横浜美術館

制作年

ギターを持つ男/ビュラン

1915

椅子の女No.1/リト

1948-49

サルタンバンク/ドライポイント

1905

三美神U/エッチング

1922-23

ヴィーナスとキューピット(クラナッハによる)第一ヴァリアント、第二ヴァリアント(第一と第二ステート)、第三ヴァリアント/ともにリト

1949

夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス/アクアチント、メゾチント

1934

本を読むジャクリーヌ/リノカット

1964

●川村記念美術館

 

ミノタウロスのマキア/エッチング

1935

●国立西洋美術館

 

貧しき食事/エッチング

1904

●いわき市立美術館

 

帽子を被る女の胸像/リノカット

1962

●池田20世紀美術館

 

貧しき食事/エッチング

1904

その他、多数所蔵

 

●京都国立近代美術館

 

メタモルフォーズ(全30点)/エッチング、テキストはオヴィティウス

1931

●姫路市立美術館

 

バルザック「知られざる傑作」挿絵(全12点)/エッチング

1931

  

 

より理解へ

green07_next.gif パブロ・ピカソの「美術家の言葉」

green07_next.gif キュビスムの「ism(美術運動)の証言」

 “搾取の達人”とありがたくない言われ方もするピカソ。しかし、それはあまりにも巨匠すぎるがゆえの揶揄ともいえるのではないでしょうか。自然や社会から作品の源泉を受け取ることがある以上、過去の名作から、新たな着想を得て、解釈、再構築していくことだけが、搾取となるのでしょうか? 過去の名作は、現在ではひとつの記号としても、遺産としても成立しているのですから、構図を引用することで、新たな意味づけを行う行為を搾取と呼ぶのは?

ピカソ以降の20世紀美術の画家たちにおいて、キュビズムは避けては通れないものであり、良しも悪しくも多大な影響を与えると同時に高い壁でもありました

 もちろん、私もピカソを評価するのは、キュビズム作品とそれを更に消化して発展させた作品群でありますが、後期作品においても、その線の素晴らしさ、という技術に非常に感嘆します。

 付き合った女性によって画風も変化していくという話は、創られた神話として面白いと私も思いますが、どうせならフロイトの人間を突き動かすリビドー(人間の根源的エネルギー:生まれながらにある性的な基本行動)と絡めて論じてもらえると、もっと楽しく深みのある神話になると思うのですが…。

 ピカソ関連の書籍

 

 

 参考文献

『ピカソ全集 1 青の時代』 編著:神吉敬三 発行:講談社 1981

『ピカソ全集 2 バラ色の時代』 編著:神吉敬三 発行:講談社 1981

『ピカソ全集 3.キュビスムの時代』 編著:神吉敬三 発行:講談社 1982 

「ピエロ・クロムランク版画コレクション ピカソ 愛とエロチシズム」発行・読売新聞社 1997

『知の再発見双書 ピカソ 天才とその世紀』 著:マリ=ロール・ベルナダック、ポール・デュ・ブーシェ 監修:高階秀爾 訳:高階絵里加 発行:創元社 1993

「特集 絵画の実験 ブラックとピカソ 美術手帖1990年2月号」 発行:美術出版社

「特集 ピカソのキュビスム 美術手帖 1980年12月号」 発行:美術出版社

「La Collection ポンピドー・コレクション展カタログ」編集発行:東京都現代美術館、朝日新聞社、テレビ朝日 1997

 「パリ・オランジェリー美術館展」発行・NTV 1998

「パリ市近代美術館展」発行・アートライフ1999

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」発行・読売新聞社 1999

「絵画を突き動かすも顔」展 発行・東京国立近代美術館 2000

「国立西洋美術館所蔵品カタログ 絵画・彫刻」発行:国立西洋美術館 平成9年

「いわき市立美術館コレクション100」発行:いわき市立美術館

「COLLECTION T」発行:富山県立近代美術館

「池田20世紀美術館」発行:池田20世紀美術館 昭和62

 「愛知県美術館所蔵作品選」発行:愛知県美術館 1992

「メナード美術館作品図録」発行:メナード美術館 1987

「125の作品 三重県立美術館所蔵品」発行:三重県立美術館 1992

 「京都国立近代美術館所蔵作品選」発行:京都国立近代美術館 1986

「国立国際美術館所蔵品目録 絵画篇」発行:国立国際美術館 平成5

「大原美術館の120選」発行:大原美術館 1980

「ひろしま美術館収蔵品図録−西洋編」発行:ひろしま美術館 1994

「京都国立近代美術館所蔵作品選」発行:京都国立近代美術館 1986

「姫路市立美術館所蔵品目録」発行:姫路市立美術館 1994

「埼玉県立近代美術館コレクション選100」発行:埼玉県立近代美術館 1996

「徳島県立近代美術館所蔵作品選1995」発行:徳島県立近代美術館 1995

「山形美術館作品集」発行:山形美術館 1992

「横浜美術館所蔵品目録T」発行:横浜美術館

「ブリヂストン美術館名作選 西洋編」発行:ブリヂストン美術館 1985