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 対象物の構図を決める際に、最初に決定するのが、視高(視点/ELと表記)または水平線(HLと表記)です。普段は意識をしませんが、観光地などで風景写真を撮影するときなどでは、知らず知らずのうちに選んでいる場合が多いものです。アップで一部分を撮影するときは異なりますが…

 水平線 

 水平線は文字通り、空と地面(水面)が接する場所です。たとえ、山や建物があって隠れて見えなくとも、それを意識する必要があります。意識することによって奥行きを把握することにもつながります。もちろん、写実的な作品を描くときには水平線が下書きとして描かれたりします。

 視高(視点)

 視高とは、文字通り、対象を見る目線の高さです。ちなみに、水平線(HL)は視高によって、その高さが異なります。つまり、水平線は視高は同じ高さになるのです。

 どうもわかりにくい!って? それでは、右の参考図版の写真を見てくださいな。

 3点の写真は、すべて同位置から同じ倍率で撮影したものです。

 @は、ひまわりとほぼ同じ高さの視点で撮影したもの。ひまわりと同じように風景を眺めて?いるわけです。ですから、きっと以下の2点と比較して、ひまわりに一番親近感を感じるのではないでしょうか。

 Aは、ひまわりの背よりも高い位置から撮影したもの。ひまわりは小さく感じ、まわりの風景のひとつにとけこみだしています。そして、見る私たちの立場は、観察者、傍観者に近くなります。

 Bは、ひまわりの背よりも低い位置から撮影したもの。ひまわりが際立ちます。この画面の主役であり、まわりの風景を従えているかのように感じます。

 対象を人にしたのならば、@はその人物に対する親近感・親しみやすさを感じますし(友人やその人を知っているかのような)、Aならば、風景の中の人物を第三者として見ている、傍観者のような感じにもなるでしょうし、Bであれば、その人に対する尊敬、畏敬、その人にせまろうとする意図がみえてくるはずです。

 一度、ご自身で、このような視高を頭の片隅に入れて、それぞれの高さで撮影してみてくたざい。より、イメージがつかめるはずです。

 また、ある画家(風景画や野外で人物を描いている画家のものがよいでしょうが)の図録や画集があったら、この視高だけに注目して見てみるのも楽しいのでは…

 海景作品で著名なブータンの作品に登場する人物はまさにAの典型。そこで遊ぶ人たちの風俗を描写した風景画ですから当然といえば当然。 ゴーギャンの楽園に登場する人物の場合は@が中心。親密な関係が想像できたりするし、異国の中の生活に入り込んだような気分も…。モネの日傘をさす女のシリーズはBをよりデフォルメしたもの。まぁ、主役は人ではなく、日傘をさす女性の白いドレスの色の変化ですが…。

 などなど、その視高を選んだ意図と効果を比べて見えたりするの楽しいと思いますよ


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視高の差による違い

▼@

 

 ▼A

 ▼B

 

 

 

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